かけがえのないひと

千切れかけた雲

陽の光を 背に受け

赤紫にけむり

その形は 走る犬

 

車窓 追っかけ

線路をくぐる

この川の向こうに

あの山の手前に 君はいる

 

心変わりは

幾度も重なり

揺るがぬ想いに

生まれ変わった

 

どれほど 永く

会えなくても

どれほど 遠く

離れようとも

 

ひとりよがりと

わがままで

静かな瞳の君は

かけがえのないひとになる