夕暮れ時

夕暮れ時

二人で行った

川原の散歩

 

うつむいた僕達の

遠く繋がる影に

少し冷たい風

 

雲の細い空にも 見えない時間

音を響かせ過ぎ去る電車

目の前の川の流れも色を移す

 

ふいにしゃがんだ横顔と

君の両手に包まれた綺麗な石

「ずっと さがしてたの。」

一面の石の一つ一つに

さらに伸びる影

 

―微笑む君の気配に また少し胸が切ない―

 

夕暮れ時

二人で行った

川原の散歩

 

赤く染まった空と

君の横顔を忘れない