桜並木

ゆっくりと動き出した 窓の景色が

半透明に心を映す

 

様々な人の それぞれの道は続き

この地球が ひとつに結び

 

意味なんていらない

理由なんていらない

今を胸に吸い込んで生きるだけ

一枚一枚の花片が創る

瞳を染める 桜並木

 

溢れ出すほどの人と 消える自然が

知らず知らずに 心を傷つけ

 

キレイなものだけを 見てはいられなくて

大切なものを捨ててしまう

 

イイワケはいらない

啀み合いもいらない

 

張り裂けるほどの夢を見たいだけ

一枚一枚の花片が創る

春の音色は 桜並木

瞳を染める 桜並木