車窓

君を待ちきれず走り出した

単線のこの車窓を

追いかける一羽の鳥が飛び立ち

駆け抜ける丘には蝶が舞ってた

小さな橋を越え 人々を乗せ

川沿いに進み 駅を一つ過ぎ

コスモスの広場が見えてくる頃

僕は君から

ずいぶんと遠くなり

いつも君を見掛ける駅に辿り着く

そしてそれから

ついさっきまでここにいたはずの

君を想う