幸福を感じたときには

できることならば

一生消息不明の真実でも

幸福を感じたときには

素直に喜べばいいのに

馬鹿だな

偽物じゃないかと駆け引き疑り

続きの確保に朝から晩まで東奔西走

その上これから坂を下ると震えては

臆病者の僕は睡眠不足で汗水たらして

幸福を流すための幸福でない場所までの溝を掘ってる

 

あの日に見慣れた道でばったり出会って

近づき過ぎて手が触れるほどになって

形のないものを信じては希望と呼んでいた日々に

きっとわざと後ろ足を持ってかれてた

君から必要以上に優しさのレプリカ引き出し

ありがとうを挨拶代わりにやけに使って

 

今がここにあることを知る前に

僕が今にいることを感じなきゃ生きててもつまんない

都合よく流れて来るものなんてないんだどこにも

いつでも生まれ来るものがあるように

いつでも生み出す痛みに耐えているんだ

生きることは辛いことだとどっかで感じて

幸福の輪郭線を笑顔の光に見始めやっと追っかけた

 

雨のよに降り注ぐ音信不通の未来って暗闇に

惑わされずにいられるかいられないかで枝分かれする道を行く

これまでをすべて捨てても今と変わらない芯みたいなものが

今の自分を貫いてるって信じて

 

くじけたときに振り返らずに進むには

例え笑われるよな幻想であっても曇りのない光がひとついる

それを信じられるうぬぼれと見失わない一心不乱の魂がいる

 

今まで溝を掘ってた泥まみれの手で

これからは何を掴み取ることができるだろうか

何かを待ってるように生きてきた僕だけれども

よろけながらも真っ直ぐに追いかければ風も感じられるだろうか

 

僕だけを幸せにするために存在するものがあったとしても

ひとつの経過点として目もくれず走り去る覚悟を持っていたい

約束を千切って空っぽの手に君を繋いで今は行く

離しても離れないとは信じてるけど夢を紡いで今を行く

 

結局幸せなんて自分で探し当てるようなものだなんて言われても

あるかないかさえ分からないものだからって諦めかけて知らない振りをしてて

それでも時々あるかもしれしれないって思わせてくれるごく希な出来事を

誰もが幸福と気づいてただ素直に喜び合ってるっていう場面に

忘れず人は生まれ持ったとっておきの笑顔を持ち込む

それがずっとずっと羨ましくて自己嫌悪の毎日だったから

気がつけばとうとう大笑いしてる僕を誰も誰も笑ったりしないで

 

君に会えてよかったなんてありふれた告白で許してくれるかい

君が離れてしまわなくてよかった

寄りかかられたりしたら崩れ落ちる優しさだったのに

ありがとうってこういうときに本気で伝えるんだね記号じゃない言葉にしてさ

 

一対一って小さな関係も余裕もできたら大きく広げよう

例えば君のおかげで

僕が人を好きになったり信じられるようになることもあるんだよ

そう信じて今は一歩一歩自分の潜在意識にかけてるよ

きっと間違った道なんてないんだ僕に

どこまで行っても形振り構わず僕が行くから

 

前に進んでる証拠に逆巻く風に傷だらけにされるだろうけれど

幸福を感じたときにはなんに目もくれずひたむきに笑おう

誰に見せるでもなく自分のためになんてきれいな動機もなしにひたすら笑おう