それでも君を思い出す

すこしいたいよ

指先に針の先が

チクリと刺さる

 

とてもおもいよ

君のいない空が

肩にのしかかる

 

こんな人の多い街に

住んでいるから

僕の歩く道に

恋人同士がいないことはない

 

誰からも見えないように

僕の体が小さくなっても

君を想ってる心の領域は

もうこれ以上小さくならない

 

公孫樹の葉がもうすぐ落ちて

君と歩いたこの道が黄色く染まったら

僕は君を忘れるだろうか

それともまだ思い出すのか

 

真っ白な雪がたくさん降って

君とは見たことのない景色を歩くまで

きっと君を忘れはしない

この恋が死んでしまうまでは

それでも君を思い出す

それでも君を思い出す