いたずらだけが得意な僕が

小学校のフェンスに上って

桜を折って走った春が

今もこころの真ん中にいる

 

望遠鏡で青空見上げ

星がないない言っているのは

どこのまぬけな人だろう

お願いだからどっかに行って

あなたの足元 素敵な花が

星の数ほど踏んづけられてる

 

気ままな僕が大切なのは

恋する人と生真面目な夢

フォークなんかじゃ切れにくい

アップルパイは手で食べる

 

ナイフとフォークでごはんを食べては

ぽろぽろぽろぽろこぼしているのは

なんてお行儀悪いんでしょう

お願いだからこぼさず食べて

あなたのやり方恥ずかしがらずに

星の数ほど人はいるから

 

桜の色を知らない人でも

ひばりの声が聴こえなくても

春が来たねと笑ってほしい

 

いたずらだけが得意な僕が

あんなに高いフェンスに上って

桜を折って走ったわけが

もしも誰にも分からなくても