朝の道路でつまずいたって
眠い目こする夢の景色に変化はない
目指す場所には近づくほどに
擦り傷だらけで
スピードあげれば
隣りの人さえぼやけるけれど
ほんの時々ポケット入れてる手を出して
風に掲げて目を閉じて
行き先や今の居場所を確かめて
息を吸いこみまた歩き出す
みんなかわるがわるに生きているから
誰かを追い越すこともある
でも微笑みかけたりしなくていい
二本の足はまだまだ前だけ向いてていい
近づくものは遠ざかるもの
一本道には信号も無く
誰かが作ったわけでもない
落としたものはもう拾えない
隣りの道に花が咲いてる
薄明かりに背中が見える
一歩ずつしゃがんでは
道の真ん中
種子を蒔いている
同じ速さで歩くには
僕もいちいち立ち止まるけど
手を繋いだまま
ふたりで歩いた
同じ速さで歩くには
君もときどき突っ走るけど
手を繋いだまま
ふたりで走った
ふたつの道が
いつかどこかで離れても
そこで終わらず
種子を蒔こう
あらゆる時点に花は咲いてて
自分じゃ決して見られないけど
僕らは種子を蒔いて行くだけ
朝の道路でつまずいたって
眠い目こする夢の景色に変化はない
それに今なら
君の手には僕の手が
僕の手には君の手が
繋がってるから
一回くらいは転んでもいい
って気持ちで
歩いて
行ける