金ぴかの鍵

めげたとき思うことがある

朝の来ない夜はない

これが詩ならば

僕はこれ以上の詩を知らない

 

ずっと雨の日に

きれいな夕焼けもないまま

日が暮れて行くのを知っているから

なおさらな僕らだよね

 

寂しすぎるとき思うことがある

止まない雨はない

明日晴れたら

僕はこれ以上の幸福はいらない

 

ずっと晴れた日に

傘を持ってるはずもないのに

突然の大雨雷雨を知っているから

なおさらな僕らだよね

 

傷ついたことのある人だって

人を傷つけるだろう

忘れる力は残酷だけど

必要不可欠

 

優しさを持ってる人だって

優しさを欲しがるだろう

強そうに見える人こそ

寂しがりやで

 

考えてみれば持ってた幸福

考えなければなかなか気づけず

思ってみれば楽しかった日

過去にならなきゃ笑えはしない

 

なんとかなるとか

なすがまま

弱った体に染み込んで

元気の素になったりするけど

もう一つ元気になるために

なんとかするとか努力とか

疲れてもいいこのためならば

死んでもいいよ君のためなら

そんな気持ちもあるんじゃないかと

きっかけくらいあるかもしれない

 

めげたとき思うことにする

これは元気になるためのきっかけだって

きっと金ぴかの鍵じゃないかと

 

寂しすぎるとき思うことにする

これは新しい出逢いへの推進力だって

きっと僕だけの鍵じゃないかと

 

土を掘ってて真っ暗闇で

光が漏れるドアを見つけたその時に

持ってなきゃいけないたったひとつの

金ぴかの鍵なんだろうって