風を泣かせないで

さぁ、手を出して

こんなに傷つけて

さぁ、こころを開けて

風を入れてあげて

 

僕の目がもっとよく見えれば

風が見えただろう

涙目にするのも涙を乾かすのも

押し戻すのも背中を押すのも

いつも

いや多分風だった

僕はそう信じたんだ

 

さぁ、目を閉じて

こんなに広いだろう

さぁ、こころに触れて

たったその欠片でいい

 

ガラスの切れ端で

指先を切るかい

それを恐れて逃げるかい

 

きらり輝くよ

僕はそうだった

君にそれを見せられない

同じように

僕には君のこころは拾えない

さぁ、手探りでいい

いや、手探りがいい

こころに触れて

たったその欠片でいいんだ

 

きんきらかん

音が聴こえるかい

砕けた欠片の鈴の音が

 

きんきらかこん

君を呼ぶ声さ

風が生んで風が運ぶ

君の声だよ

 

さぁ、手を出して

君が君を傷つけるかい

さぁ、こころを開けて

風を信じてあげて

 

きんきらかこん

声が聴こえるかい

きんきらかん

風も笑うよ

 

きんきらきんきら

きんきらかこんかこんかん

泣いてばかりじゃ

きんきらかこんかん

風も泣くんだからね

 

きんきらかん

きんきらかこん

きんきらかこんかん