ポと咲いた綿(泡珈琲)

ポと咲いた綿がどこで憶えたんだろう

泡珈琲のテータテートでカプリッチオの舞を舞いながら

プカンプコンと水面から飛び跳ねる

君よりももっと

君よりも焦がれる僕からはもうちょっと

空の遠くまで

 

生きているだけで 眠っていても 熱はあったから

伝わって それだけで あったかいからな

体 これが僕たちの 自由だから

こわいこわい暗闇から

この際だから 夢と風の中で やってこうよ

 

ポと咲いた綿 繋ぐ糸なれよ

遠く離れたら 笑ってる僕を

伝えるから 想ってよ

もう心配されて感じる 想いは

なくなっても あげられるように

 

望むならこれも 君の 頬笑み

僕たちの 糸 になるように

ポと咲いた綿 繋ぐ糸なれよ

 

*テータテート/フランスtête-à-tête/男女が二人だけでさし向かうこと。*カプリッチオ/イタリアcapriccio=気まぐれ/西洋音楽で、形式にとらわれない、自由で気ままな気分を盛り込んだ楽曲。綺(キ)想曲。*参照/国語大辞典(新装版)©小学館1988.*参照/新明解国語辞典(第三版)©三省堂1981.