おはようとおやすみを

溶けそうなほど

水に浸した角砂糖

紫色の花びらを

甘く甘く元気にさせて

 

散歩の途中で見つけた花は

軽く握った手のひらで

はじめましての世界を行くんだ

僕とふたりで枯れるまで

 

冷めないように温めるんだ

やけどしそうに熱いカップを

穴が開いてて零れてしまう

忘れんぼうの恋する花を

 

花咲く小道は遠く離れて

角の辺りで見えなくなるけど

香りの限り君を想うよ

 

けんかをしてもかかさずに

おはようとおやすみを

哀しいままでは枯れないように