図書館で好きな詩人の詩集を見つけ

時間一杯昼休み

海に潜って 新たな世界を泳いでみせた

窓際の席

 

手のひらくらい開いた窓から

窓枠で干からびていた桜一枚

机の上で魚みたいにきらきら回った

 

大事なことは通り過ぎたら

もう会えないと覚悟しとこう

昨日の涙を今日笑ったりすることを

諦めじゃないと知ったから

 

そうしてほしいことを

してみようと思う

血液と同じ濃度の百片の詩に干からびた桜一枚

誰か気づくまで