かみさまのくれたもの

すべてがどこかせつなくなったら,

いまきみはしあわせのなかにいる,

そうおもってもいいとおもう

 

みみをむねにあててきくはじめてのうた,

きらめくみずでうすめてえがくはじめてのいろ,

すきなひとはとおく,はなれていても

 

すべてがどこかいとおしくなったら,

いまぼくはさびしさのなかにいる,

そうおもったり,きみをおもう

 

しずみかけたつきがおじぎして,ほほえんだり,

そっと,まださきそうにないはなをとおりすぎたり,

すきなひとはつかれ,ねむっていても

 

おもいだしてごらん,

はしってたみたいなあのひ,

あせやどろのよごれもきにならない

 

むこうもみてごろん,

とびこんでみたいよ,きみと,

てとても,うまれそだつこころも,つながるようなよかん

 

かみさまはめもみえない,

しってたかい?

かみさまはくちもきけない,

はなもきかない,みみもどこかにわすれたみたいに,

はじめからない,からだのかたちがもともとないけど,

だからこそ

 

このせつなさといとおしさ,いつかはとどけられるって,

ぼくはそう,しんじれるのかもしれなくて…

 

すべてがどこかせつなくなったら,

いまきみはしあわせのなかにいる,

そうおもってもいいとおもう

 

すべてがどこかいとおしくなったら,

いまぼくはさびしさのなかにいる,

そうおもったり,きみをおもう

 

かみさまがくれたものでも,

きみにならあげる,といのるよ,

 

ちかわないけど,いつも,いのってるよ