天気雨の降る星で (-)

生まれて来てからひとつだけ

分かったことがある、

どんなのも果てしなく小さくて、

だからこその大事がある、って

 

遠くに生まれ、生きて、

会ったこともない君に降った雨を、僕は知らない、

んだけど、僕に降った小さな雨粒たちがいたんで、

それをちょったぁ分かる、って

 

哀しみのなか、悦びもある、

楽しみのなか、淋しさもあり、

天気雨の降る、この星は、

天気雨の降る、この星で。