感触と存在

僕が僕と少しだけ

そして大きく違う君に貰う

この感触も 僕等の存在を示さない?

 

宙や線を行く信号が

この身や脳内を駆け巡る。

性能が間に合わず 僕等はいずれ

「現実とリアリティ」を見失い、、、?

 

空っぽになれば 虹に星の数の色を見るのに

指先は真っ暗闇に君の口元を見つけるのに

“信じる”とか“信じない”はもはや 光にはならず絡まりながら

錐揉みながら

 

眼を瞑って君は現在真白が見えるかい?

僕はいつだって宇宙の色に赤や緑が渦を巻いてて、、、

この眼の奥の眼が見れるのは そんないつもの曖昧なもの 形がないもの

 

― 巨大な器を太陽の火にかけて

― とろみあるスープを僕はかき混ぜる ― 存在

 

― やがて君と向き合って スプーンで掬って

― 舌で味わえば ― 感触

 

― 底無しの穴へ 赤色のトンネルへ

 

そんな折 けれども

「健康に生きてく事は死なない為の苦い薬みたい」

だなんて思ったら 知らず 笑えて来て 飲み乾すスープ

自らの存在は 自ら感じようと進む 明日を睨んで

 

見えるものの息遣い 合わせたリズムに 耳も傾けながら

ズレもまた矛盾として包めば

もうすぐ僕も結び付けるよ 感触と存在

 

僕も君もなくなるような“大切なもの” なんかが

あらためて

抱けるように 少し 温かいように