sakana

今、薄っぺらな胸の思いを、

鍵の形に切りとって。どうだ?ってな、気持ちになってな。

曇り空を 軽 々ノック。ボクは、

あの涼風が吹く層を、やや咳して越える。

 

ないものが酸素で、燃えるよな。

不思議なポッケを枝先につけた木を抱え、

ボクは真っ赤なサカナになる。

 

この、虫っけらな腹の中身を、

恋しい人に手渡して。どうか!ってね、ここちにとってね、

日曜日の重そなリュック。それは、

このウズマキが知る遥か、その昔を越える。

 

ないものが酸素の、この海で。

孤独なラットを終えて死にかけた星はみな、

群青色の海星になる。

 

あいつはだめだぁ、って言われるのが、

最近なんかうれしくってだめだぁ、、、。

 

ないものが酸素で、燃えるよな、

ボクは真っ赤なサカナになって。

空いた、海星のあいだ、すり抜けてゆく。