雲に寄り添う木のように

黄緑の芽がぼやっと吹いて

透き通る胸の青い毛細血管みたいに

空に溶けこむ枝の先

 

土手に咲かせた菜の花達が

手を振るようにちらちら揺れます

風が空へと帰ってく

 

暮れてく夕日が

川の流れに潜り込めずに

きらきら空気にぶつかり消えてく

 

雲に寄り添う木のように

人から見れば遠く出逢った僕らでも

青い鳥なんかを信じて行こう

 

僕らを繋ぐものなんて

ほんとはきっとなんでもいいんだ

僕らの目の高さからひとつのように見えるなら