新しいサイフォンで
時間をかけて温まる水が
沸き立ち鈴が鳴るようだ
珍しそうに覗き込む僕を
気づけば面白そうに見ている君
こんな気持ちはいつまで続く
複雑な幸福感が
香りと一緒に記憶になってく
小さな隙間を残しながらね
二人でそばにいれたらいいな
春夏秋冬や休日の朝
一つの傘や真夜中のソファ
宅配ピザに熱いコーヒー
運び込んだダンボールから
写真立てを一番に出した
まだ傷のない木のテーブルで
カーテンのない静かな夜を見つめてた
君の入れる苦いコーヒーに
僕はたっぷり砂糖を入れて
できればミルクもたっぷり混ぜて
おいしいねって言ってたい
向き合いどれだけ
黙れるだろう
背を向けいつまで
話せるだろう
遠くまで
寄り添ってるよに
あるように
哀しみに手を振らず
喜びに勇み足して
甘いコーヒーを入れて
朝に目覚めよう
仲直りした日は
苦いコーヒーを入れて
夜も起きてよう
コーヒーの香りは
忘れるたびに
今日という日を
思い出させてくれるんだろう
明日からは同じ場所で
まずは慣れない挨拶しよう
壊し壊されできていく
ひとつひとつにはじめましてと
さぁ、もう少し片づけなくちゃ
これじゃあ眠る場所がない
それより
カーテンってどの箱だっけ