なまけものの理由

書いているばかりではいけないと

それをしてみようと思い立ったけれど

それはどこにもなかったというのは

哀しいことだ

 

愛はどこにあるのだろうか

もがく人すら大していない

まだ誰も開けたことのない扉の鍵について

同様

扉も同様

夢を叶えるための努力

自分探し

偽善と笑えばいいという慈しみ

高熱の怒り

遠くのことを引き寄せる手

近くのことを抱きとめる腕

濁りを解くような瞳

風に逆らい引きつる笑顔

堪えた涙

純白を捨てた透明

風邪引きのこころ

たった一人の人間の絶望

みんなという人々の友情

中途半端でないあらゆる行動

その原動力の想いの芯

僕はなまけものだから

それらをひとつも見つけられない

それは

哀しいことだ