瞬く間

明日の朝は早い

でもこの夜が

眠ったら瞬く間

 

深夜を過ぎて

カーテンを開けて

少し遠い窓を見てる

 

“関係” について

もう僕は考えないだろう?

頭がぼぉっとしてしまって

こころばかりが冴えている

 

淋しさの正体を教えてあげようか

それは君の名前はなんだろうと考えることだった

声を出さなくてもいいから

思いっきり呼んでみたいだけだった

それはできない 代わりもどうしようもない

運命のあるなしで寝返りをうってた

でもそんなのどうでもいいと

一人だったらそうだった

 

掠れた声で出してみた

押し出すように呼んでみた

隣りに眠ってる君が僕を見る目を

少し遠くに見る 窓に映る寝顔は

でもいつまでも そっぽ向いてたから

冷たい夜が心地よかった

 

僕は青い光が立ち込める中

静かな電信柱を見下ろす

君は意識のないまま

寝返りを打つ

時計の流す涙を

君も見たかい

 

冴えていたこころもやがてぼやけて

カーテンを音立てず閉じた

 

眠る癖のせいで

背を向けてか

向かい合ってしかいられない夜は

隠れて朝になる

指先を少しだけ合わせると

僕は眠って行ってしまう

 

明日の朝は早い

でもこの夜は

眠ったら瞬く間

 

もうすぐ君に

また会える