晴れた夕方の帰り道
風入れに開けた窓の隙間から
空を見上げる

信号待ち

冴えない一日とゆう言葉を頭に浮かべて
空で流れている雲を
見上げ続ける

ふいに
泣きたくなったのか
泣きそうになったのか
目で涙が滑る

こんな日は

と思った
こんな日は
晴れた空も傘にならない

同じ時

ぼくはきみを思った
わけもなくこんな気持ちになって
もしかして
きみが何か悲しい気持ちになっているのか
なんてゆうふうに

右折の指示器を出しながら
前の車達がゆっくりと動いて行く

もう少し走ったら
小さいライトを点けようか

ただたんたんと
カーブを曲がって