ほしぞらの
ねをひたすみずうみに
あさく しずんでゆったり ゆれたり
やみをぬうように
ながれてのぼる
ひかりの たばだったり
はてにひろがるえださきまで
ふくらむはっぱ もえるはなびら
つかのま あかかったり
おんがくが したたったり
みがなったり おとがなったり
こころはしんとして つつまれた たねだね
はじけたり はじかれたり
おぼれる くちびる
ひとり ぽつり
つめたいの あたたかいの
あまいの にがいの
やわらかい あめなの ふるの
きつく かたくとじた
まぶたのなかにだけ いたり
まだ あいなの あいたいの
あいたくて ふかくまで もぐったり
ゆったり ゆれたり あわなの
もうゆれないの ゆれたいの
あわい あわなの はじけるの
うたかた うたったり
ほしぞらの
ねをひたすみずうみから
かすかに うかんで
あまい あわなの うまれるの
うたかた うたったり ないたり
うたかた わらったり うたったり
うたかた おどったり だまったり