a crescent moon

穏やかな流れに身を委ね

時間は瞬間を忘れながら

すべてを無へと連れ去ろうとしている

 

静寂の夜風はいつものように

月影へ僕を誘うけれど

数え切れない星空に

寂しげに佇む三日月だけがそこにいる

 

 

穏やかな希望に手を翳し

心は宿命を忘れながら

すべてを無から生み出そうとしている

 

感情の命はいつものように

月影へ僕を誘うけれど

やがて明けていく夜空に

寂しげに佇む三日月だけがそこにいる

 

面影の漂うあの月を越えて行ければ

妖精たちが微笑み合う歌声が聞こえる

孤独の窓から見上げる暗闇の中

響きつづける幻想の奏でる音楽も聞こえる

 

瞳を閉じて心を澄ませば哀しみに隠れた満月が見える

 

静寂の夜風はいつものように

月影へ僕を誘うけれど

今夜も 数え切れない星空に

寂しげに佇む三日月だけがそこにいる