Black Light

僕は自分の小ささも忘れて

手にひどく黒い花を持って

幸せが在る、と感じれるよう

すべての僕に祈った

 

あなたの笑顔を思い出せないから

もう思い出そうとすることは止めて

あなたの笑顔が在る、と信じれるよう

そっと一人で祈った

 

僕は自分の小ささも忘れて

偉大な詩人のつけた名を

ないものとして覗き込む

 

だからか想いは

なんだか黒いし

でも花だった

それだけでよかったし

ブラックライトと

やがて名づけた

 

真白が延々続く中

僕の立つはずの場所へ

ただ向かってる

 

祈りって

崖から突き落とした自分へ

突き落とされた自分が向かう

そういう道程があることを示す

身勝手な地図じゃないかな

 

ひどく困難なこった

地図が大きすぎたり

ブラックライトの香りすら

微かにしか憶えてないのは

誰かだって そうなんだろうか

 

明日の目的地点に

いつものマークを書き込んで

そろそろ眠る

 

何が流れても

渡りきらなければならない川を

明日は渡るんだ