砂浜に辿り着く波の音は
心の鼓動と共鳴して
沈みゆく夕日を
昇り来る朝日に 変えてしまいそうに
囁きかけている
宇宙の果てから見る
僕の一生は
この波が寄せては帰す
この時間より
短く
理由などないのだろう
この海は
何時から 此処に いたのだろう
雲となり
雨となり
川となり
再び 海に戻るまで
いったい
何を見てきたのだろう
繰り返す 波の動きも 忘れさせるほど
海は変わらぬ姿で そこに在る
生まれては消えてゆく 僕等のいのちは
この宇宙の内で 繰り返される
夜空を見上げたら
そこは全て
僕等を包む宇宙
輝く星も
暗黒という闇も…
永遠という名の夜空
僕等の生まれ消えゆく夜空