ブランコから落っこちたとき
僕ではなく 君が泣いた
ずっと何故だか分からなかったし
それほど気にもしなかったけど
そろそろ愛の知りたがりになって
近頃は
時は僕の外ではなく
中を流れているのだなと
思うようになった
天窓から差し込む光の束と
足元の水たまりで咲いては枯れていく花達
聴いたことのない音楽と星と月のテレパシー
氷の雲も 永久の森も 涙の砂漠も
考えてみれば僕の中にある
神なんて信じたことのなかった
翼の羽根も生えそろわない
できそこないの心で想いをはせる
僕なんかの愛が何かの光になれるだろうか
ともかく今は愛の知りたがり
たどりつける一番高い場所から
空を目指し飛び立とう
今度も
もし落っこちても
もう泣かないでね
君の気持ちが分かったら
僕の心はそれ以上に痛むから
…花はまだ咲く
…鳥はまだいる
…海はまだ満ち引き
…空は青い
…雲は流れる …川も
…風の強弱 …または嵐
…それも愛 …もしかしたら愛
…あれも愛 …知りたい
きっと きっと 持って帰るから
もう泣かないでね
きっと 飛んで みせるから