背中を向けて
瞳赤くして潤ませる
月の舟に息吹きかけて
バイバイって涙拭った
こころの支えに
旗を立てて
嵐の中で
震えてたけど
飛ばされようって
覚悟を決めた
空から見れば
山ほどあった憂鬱が
月で生まれた雲の影
小さく鮮やか
大地が壁で
月の明かり
憂鬱はきれいな、
きれいな走馬灯
微笑みの中で
キスしてた犬のように
形を変えながら
勢いよく吠えた後
でたらめに走った
外灯の光の輪の中で
地上の僕を振り返って
呼ぶようにまた吠える
空からブルー、
ブルーと呼べば
空に向かってまた吠えた
雨雲に閉じ込められたら
じっと見つめて
じっとしてよう
曇り空の雲の隙間から
大地が見えたら
傘を開いてゆうくり降り立つ
そして晴れたら
ブルーを連れて散歩の続き
僕の大好きな
小さな青い花を
食べてしまうから
ブルー
おまえを連れて
僕は歩こう
傘を広げて
足の着くのを
待ちきれず
雲間からブルー、
ブルーとまた呼べば
首を傾げてくしゃみをしてた
曇り空の下
雨が止んでも
ちっとも気づかず
傘を差してる人を見たら
ブルー、
ブルーと呼んでみて
どこからともなく
可愛い犬が
微笑み咲かす
花の匂いの
キスをくれます