ポと咲いた綿がどこで憶えたんだろう
炭酸水のフールスプールで騒ぐ泡たちの歌を歌いながら
ポタンポトンと地面まで飛び降りる
僕よりももっと
僕よりも背の低い君からはもうちょっと
空の近くから
昔から知っている風景をまるで宝物のように
仕舞ってるこころのなかの宝箱を
考えるよりもぼくたちは
割とよく開けたり閉めたりしているけど
いつのまにか この切なさなんて知る由もなく
それは現実にそぐわなくなってしまい
子どものころときどきやった
ぱらぱらマンガみたいに おわりを繰りかえす
風邪をひいても もう休めるこころを落としてて
空を見上げてみても そこにあるはずの雲がなくって
僕はやっと見つめたんだよ 僕の足元を
君が途中で 心配そうに見上げてるのを
小さなものに目を瞑ってると 遠くを想う
でも 小さなものだから余計に 目を凝らさないと見えない
ずっとどこかで感じてた 違和感の訳を こうしてときどき
僕は知る 近くを拾うんだ
そうして また空を向くと 翼をイメージしてるんだ
そして 飛ぶ鳥の翼を思い出す
空をなぞってる翼は 胸に向かって繋がってる
ポと咲いた綿がどこで憶えたんだろう
炭酸水のフールスプールで騒ぐ泡たちの歌を歌いながら
ポタンポトンと地面まで飛び降りる
苦痛を縒るようにしてできた糸で
僕は過去からここに繋がってるし
そうして そのまま未来に繋げてくんだろうから
砂を少しはらいながら イメージの翼のような真白さを
僕は これからの糸にも 求めるだろう
ポと咲いて落ちた この汚れた綿を拾い上げながら
そういえば 小さなものの話は 君に聴いたんだったね
翼の話はでも 僕が教えてあげるんだからね
それから 今日のあの雲を 僕たちはまた 憶えていよう
君が望むようにならない 手を繋ぐ の代わりに
僕が望むようにならない これから をゆくのに
望むならあれも 僕たちの 糸 になるように