君の話

君が呼ぶなら

僕は行くよ

この川を跨いでも

泳いでも

 

見えるくらいは

頭を出して

君がいるか分からない

向こう岸へ

見えない

声のする方へ

 

夜を明かすほど

夢電話して

暗闇のドアで

いつも見つからない

鍵や 鍵穴のことを話す

 

きれいな赤い夕日を見た

大きな写真にね

少しも薄らがずきれいな…

 

曇りの日が続くけど

 

未来の話なんかより

過去でいい

君の話を聴かせてほしい

 

君が呼ぶなら

僕は行くよ

この雨を跨いでも

泳いでも

 

見えるはずない

息をして

君がいるか分からない

明日へ

届いてる

声のする方へ

 

振りかざされる

尖った月に

怯えて歩いてるこの頃には

君の話を持ってたら

暮らしては行けそうだし

 

飴細工みたいな

何色にもなる七色の橋を

自分を無化しながら

例えるなら羽毛みたいな

かろうじてイメージだけあって

渡ってるのとは 少し違う

無くし方してしまう

君の前だと

 

だから

曇りの日が続いても

 

未来の話なんかより

過去でいい

君の話を聴かせてほしい

 

僕が黙ってしまう日も

一回のキスじゃかなわないくらいの

君の話を 聴かせてほしいな

 

君が呼ぶなら 僕は行くよ この川を跨いでも 泳いでも

君が呼ぶなら 僕は行くよ この雨を跨いでも 泳いでも

君が呼ぶなら 僕は行くよ この川を跨いでも 泳いでも