幾ら偉ぶっても

人間ひとり踝までの水深があれば溺れ死ぬとゆうから

広くはないぼくの器に

幸せでもない甘くもない

そんな

三センチメートルの水を張ったら

誓う

神でもなく仏でもなく

ぼくはその水に

 

その瞬間は猿に過ぎなかったにしても抱いちまったんだから

ぼくが生きている限りきみと添い遂げる

 

きみも笑っても