電車に乗っている
ほんのわずかな時間に
君の夢を見た
さっき会ったばかりだけど
また会いたさが
君はある年の七夕のことを
ずっと憶えていて
嬉しそうに話すのを
僕はとても好きで
いつも雨が降っていた今日が晴れ
呼べば返事してくれる人がいる幸せの話を聞いた
スターバックスのコーヒーを分け合う夜
エスカレーター下りながらのキスをしてバイバイ
自分の他には誰も気付かない
指先で、ですら隠せるほどの
小ささの光
それをでも
生涯大切にしようとゆう約束をして
蒸し暑い夜道
見上げれば雲間にいくつかの星
どれか分からないけど
目に見えないものを目で追いながら
少し優しく
汗滲む