もしも願いは叶わず
永遠の命を吹き込まれたら
とぼとぼ歩くよりは
いっそ宇宙に飛ばして
いつか太陽で燃やして
と言ったのです
その夢は哀しい方へ
向かっているようでした
背には翼がついていて
それなのに飛べず
永遠の命を持ちながら
空ばかり見ているのですから
泣いていたと思います
ついに好きになった人もいて
それなのにこの世界には
いないようなのです
足かせもついていないし
どこへ行こうと自由なのに
しゃがんで動かなかった
優しさは孤独に必要でしょうか
誰に会うこともなく生きるのに
優しさは必要でしょうか
夢の中は孤独でした
でもそれは
今思えばの夢の中であって
その時は夢が現実でしたから
それはもう本当に
孤独だったのです
ひたすら優しさについて
考えて考えてついに
泣いていたのです
夢から覚め
いつものように
今日死ぬかもしれないと
考えました
けれど人は限りを思って
生きられるものでしょうか
まだ若く
死はすでにまだ
未来にある者として
優しさなんてまだ
あるのかすら分からない
覚えたての言葉です
願いは叶いつつある
今を生きるという広大な夢です
今をとぼとぼ歩きます
人波の中では出遅れても
永遠の命に追い越されることはありません
何も焦ることなどないのでしょう
瞬間の中にすら瞬間はあって
たったその間にも輝くものが
散らばっていたりするのだから
ちっぽけなものでも
見方を変えれば大きくなれることを
忘れずにいて生きて
だからこそ永遠の命なんかを
笑い飛ばせる
可笑しいでしょう
可笑しいでしょう
でも本当は
可笑しいでしょうか
僕は孤独なのですよ
あなたと似ていて
抜け出そうともがいたのですよ
みじめな格好で
それでも孤独なのですよ
いまさら誰にも言われたくない
けれど
忘れてしまってたように思う
僕は孤独だったのです
そして優しさばかりを探してた
思い出した今はまた
それを続けて行くのみです
そのことをただ
今は誇りにできたのです