せつなさも今は

ぼくの笑顔も、

いちばん間近で見れるのは、

ぼくじゃなく、きみです。

 

ぼくの、涙ぐんだ目で、

きっとさいごに見るものは、

誰かにすべてをふいにされても、

あとに残る、ぼくの、言葉です。

(今はまだしらないけどさ。)

 

それも、きみには届きます。

きみに放たれたのだから、残り、

そして、きみに、届くんです。

 

いつからぼくは、宝石ともてはやされるものと、

ごみ屑とやっかいがられるものを、

じぶんを捨ててまで、見分けをつけて来たんだろう、

いつから、ぼくは、、、。

 

ごみ屑の言葉を、愛しみ、い抱き、きみは、微笑んでいた、

せつなさも今は、ふいにならずに、ぼくにあげれる、そう言って。

 

羽根は、軽薄に、宙を、舞って、こころを、目指してた、

けど、

きみは、集めて、羽ばたいた。そうして高く、見渡している、

ぼくも見たことのある幾つかのものも、ぼくなんかより、

ちゃんと、(ちゃんとさ、)素晴らしかった。

 

泣き止んだとき、ふとやって来る安心感が、あるでしょう。

きみは言ったよ、それがぼくだと、そばに居てって、

泣いてくれたね。

 

もう一度、初めにもどって、読んでみて。

ありがとう、ねぇ、ありがとう。

 

ぼくのせつなさも今は、ふいにならずに、

あたたかいんだ。