瑠璃の虹

両手を、頬にあてて、僕を呼んで、

二つの胸の真ん中開けて、さ、、、降りて来た太陽、もうすぐきれいな夕焼けになる。

 

君と泣いた朝の、しょっぱくなった手で、そして、、、風を掬えば、

海辺みたい。瞑れば、分かる、

肌で待ち、受ける、青い夏の種子。見えない命がちっちゃなシャツで、駆け回ってる。

真白くて、「開け」は、「届け」。、、、分かるかい?

 

痛みは、花で嗅げず。優しさも、雨で注げず。

僕らが、ついさっきから、太陽光の笑いを蒔くだけ、、、憧れとして。

硝子の砂漠に風が滑ると、ややくぐもった「虹」が見え、どうやら稀に、切なくもえる、

いつも遠いまま、夜にも青く。瞑れば、分かる。開いて、届く。君も、

感じてほしい、そのはず、と、、、。

 

北のバルコニーで、もっぱら屑ばかりの、滑走路を見る。

ゆさゆさと荷物を揺らしながら、そこいらの空へ、、、「でも」、と、そろそろゆこう。

水晶球のつぶれてまでも、渦巻管の溢れてからも、、、「光のための影」、などなくて。

そう、瑠璃の虹の消えるそばから、渡ってゆこう。君とばかり、と、今夜かぎり、と、

それでさえ。

 

今、ゆかなかったら、

僕らの背骨は、いずれはねじれ、眠りにつくまで、涙だろう。

そぼ降るそれらに、夢の中途で、溺れるだろう。

動きたい力、動く力が、、、ほらまた生えてく。

 

バス停で、一人立ってる存在感で、からぁ、僕は動いてしまう。

「どこかへゆきたい」、その傾きが、存在すれば、「そこ」にあり、

向こうから来る、風のバス、ゆきさきのある、そのバスを待ち、

向かう気持ちが、僕のゆく、かけがえのない、その場所の名で、

 

出来損ないの両目で、片目の、、、

そのまだ奥の「宇宙」を見つめる、

ねじれず、滲まず、真っ直ぐ、今、

 

けど、片方は、“借りもの”の羽根、

ジレンマ燃やして、作ってるのさ、

何気なく、片手で、両手を、、、。

 

「開け」は、「届け」。、、、分かるかい?

「開け」は、「届け」。、、、分かってほしい、、、。

 

さぁ、だから、

両手を、頬にあてて、君も呼んで、

二つの胸の真ん中開けて、さ、、、降りて来た太陽、もうすぐきれいな夕焼けになり、

もうすぐ最初の、星の光は届きはじめる。届いて初めて、

星は輝き、いみじくも、あらゆるものが、

星で輝く、、、もう刹那、無限の、

「星」で、輝く。