ひゅるひゅると
流れ星が空に当たって
四方八方に飛び立った
光る空
僕達は
するすると
燃えつきそうに落ちる
その空の破片を
両手でそっと受け止めようと
真っ直ぐに空を見上げている
夜更かしを許されて
はしゃぐ子供達に混ざって
空の破片を手に入れる度
こころから言葉を零す君
僕は真っ直ぐ見つめることが
いつしかひどく照れくさくて
いつも見えない波を放って
空に跳ね返して
君を見ていた
星がきれいとか
月が出てるとか言って
空の青が好きとか
飛行機雲を指でなぞって
でも今夜は
きっとこの街の明かりが
遠くの橋の外灯まで一つ残らず消えても
君の横顔も瞳もこんなに明るく光るから
僕もただじっと見つめている
ひゅるひゅると
地上から打ち上げられた
流れ星が空に当たって
四方八方に飛び散る
花火を
君がきれいとか
かわいいと言うころ
僕もただそう思いながら