僕が
いつも僕のどこかから
くっついて離れない影となり
僕を見た時
僕の向こうにはいつも
なにかしらひかりが見える
ひとりぽっちだと
僕は夜道を歩いてるだろ
でも外灯の下
僕は僕の影となり
うつむきかげんの僕を無視して
僕の向こうのひかりを見てる
切なさ目一杯で
膝を抱えたベンチで
夕焼けを見つめてたって
その時も
そのちっぽけな背中の向こうに
それはでっかいひかりを見てる
月だって、星だって
雲の薄く張った空だって
おんなじことだよ
僕がひかりから目を逸らしたって
僕は影となり
僕の向こうのひかりを見てる
僕は僕の影を見つめてる
そんなつもりかい
でもそんな時だって
僕は影となり
僕の向こうにひかりを見つける
一人よがりもいいとこだ
僕が僕の影を見て
哀しそうに泣きそうなんて
影となり僕を見る時
僕は決まってひどく笑顔だ
でも真っ黒で僕には見えないだろ
それはひかりのせいかもしれない
それでも僕はひどく笑顔だ
僕はひかりをいつも見ている
僕の涙を受け止めてもいる
悔しいけれど
それでもひかりは
うつむいている僕のもの
僕が受け止めたひかりの分だけ
僕は大きな影になるんだ
だからひかりは
いつも笑顔の
僕ではなくて
泣き虫で弱虫な
僕のもの
僕は
いつも僕のどこかに
離れずくっつき
足かせのよに
離れない
まったく世話の焼ける奴でも
笑顔の僕は笑顔の僕の笑顔が
ひかりを向いた見えない笑顔が
好きで好きで仕方ないから
いつも誰かに踏みつけられても
見えない笑顔で離れない