虹色のクレヨン画

固形パラフィンの朝に

太陽のシロップ

こころの水晶球で唄う

光のシロフォン

 

体温も零せないくらい

ひとつきりを束にして

いちどきりに触れてみる

まるでクレヨン揃えるように

それは永遠さえ連れてくる

 

履きふるした靴は

そんな日の浅い空の青白色

結び直した靴紐は

よれて夕暮れ時の雲の切れ端

ぜんぶがぜんぶクレヨンで

混ぜたらきっと夜空色だろうか

なんて涙とあなたを浮かべてみる

 

好きな色があることも

僕が生きているからで

嫌いな色をばら撒かれても

僕は生きていたいと思うんだ

こんな小さな星のためだけ

このシロップが甘くなくても

ひとりきりが優しさを生み

それに気づけないことが

それを強さに育ててた

 

愛を呼ぼうと叫ぶあなたに

耳を背けず近づくことに

僕の歩幅はまだ小さくたって

抱きしめたいとただ願うから

あなたの水晶球が暗闇で

あなたも僕を欲しがるならば

眩しい光で傷をたくさん

優しい強さでつけてゆこう

黒いクレヨンが剥がれれば

虹色のクレヨン画が顔を出すはず

いつかあなたが自分で揃えた

素敵な色が唄い出すはず

 

そしてこうして今の今

あなたがいてと僕は願って

生きる力に変えているんだ…

 

固形パラフィンの朝を

溶かして行くシロップ

こころの水晶球で唄い出す

あなたのシロフォン

 

体温も零さないくらい

ひとつきりを束にして

いちどきりに触れてみて

まるでクレヨン揃えるように

それは永遠さえ連れてくる