不死鳥

欠けてるものに 気づくにも

足りてるものが ひつようで

全体像が ほしくなる

 

不死鳥の目玉を えぐりたいのか

この手はなにかを 握り緊めてる

 

解けない式を 解くのには

常識なんて 意味がなく

つばさなんかが ほしくなる

 

つばさまでも 引き千切るのか

この手はなにかを 握り緊めてる

 

輪になって飛ぶ 不死鳥の

羽根も生えない 馬鹿な子ら

親鳥の目を えぐったぞ

輪になって飛ぶ 不死鳥の

羽根の生えない 馬鹿な子ら

親鳥のつばさ 千切ったぞ

 

子の一羽 巣から落っこち

おっちんだ

子の一羽 それを追いかけ

おっちんだ

子の一羽 餌がないから

おっちんだ

子の一羽 そいつを食べたが

おっちんだ

 

輪になって飛ぶ 不死鳥の

羽根の生えない 馬鹿な子ら

一羽になって 輪になれず

最後の一羽も おっちぬぞ

 

欠けてるものに 気づくにも

足りてるものが ひつようで

 

解けない式を解くのには

常識なんて 意味がなく

 

この手はなにかを 握り緊めてる