苦しくて苦しくて

一層強く

きみの手を握って

 

水面を目指す

水中で

絡み合う泡のようで

 

ぼくの手もそして

一層強く握り返されて

二人して

 

目指す水面は

一体何か

 

光が揺れていて

手には温もりがあって

それが幸せで

 

雫は合わさって

速さを増して

落ちて行ったが

泡は果たして

 

生きるとはどうして