だれも死なない

日曜日の仕事で今週は

 

代休を取れないまま週末を迎えて

 

少し疲れた体に小雨の家路

 

君と暮らし始めたら

 

この道もやがて懐かしくなるだろう

 

傘を広げて

 

 

電話口で君が泣く時

 

言葉を生まない心で僕は立ち止まる

 

ふと見つけるものはでも

 

そんな闇の中でほのかに光る小さな輝き

 

こんな時こそと思うほどけれど

 

あやふやになってしまい

 

もどかしい

 

伝えたい

 

 

運命とゆう言葉なんてなく

 

寿命のほかにだれも死なないなら

 

ひとつ

 

だれも殺すとゆう経験も気持も記憶も

 

だれも殺されるとゆう経験も気持も記憶も

 

持たないで生きている

 

その時

 

たとえば君はなにを願い祈るだろう

 

自らを殺す

 

なんて言わないで

 

 

僕は

 

 

考えてみる

 

騙されても傷つけられても病んでも泣いても

 

叶わなくても絶望しても抜け出せなくても

 

とうとう愛されているとゆう実感が

 

持てなくても

 

だれもがその命をまっとうする

 

そうだとしたら

 

あんなこともかけがえない自分

 

そう思ったら

 

考えは終わり

 

世界が押し寄せた

 

 

今生きている

 

他に理由はない

 

 

波のない安心な淀みから

 

流れに漕ぎ出して海へ向かうことを

 

決めて

 

 

君の名を呼ぶ

 

姿が見えなくてもそばにいる君の名を

 

一寸の疑いもなく呼んで

 

僕は

 

 

命の限り自分を信じられることを願う

 

また君もそうあるようにと願い

 

そして

 

だれもそうやって死なない世界のことを

 

祈る

 

 

翻弄に舞い

 

とりあえず

 

 

今日一日