5年間

1時過ぎ

 

嵐の去ったばかりの夕方

 

黄金色の空を映したビルを見たのを

 

思い出す

 

 

帰り道

 

細い月と今夜は少しぼやけた蠍座

 

向こうの方の街の明かりで

 

夜の雲の川が赤かったのを

 

思い出す

 

 

今日とゆう日に

 

僕は自分で消印を押して

 

空の方へ放った

 

 

君と

 

あの枝に赤い花がつくのを5回見る

 

この谷で青い花についた雨粒に5度触れる

 

たとえばそんな時間がある

 

 

ここに本当に

 

 

 

途方もない時間をかけて瞬く星のまばら

 

思いを馳せる

 

 

すべて忘れてもいい

 

めぐり咲く花

 

 

約束