今日の日曜日は君は君で何をしている
僕はまた深夜の再放送をつらつらと見てしまって
今日も午後の二時三時に目が覚めて
まだ眠れるみたいに体がだるい
コーヒーを二杯も三杯も一時に飲んで満腹な夕刻
退屈な考えも朝から止まない雨のせいにしたら
少し気が紛れたんだろう僕は何となくだけど元気です
夜からの星を思って君に話し掛けている
僕の好きな本は気がついてみればみんな
1ページ毎に挿絵があるようなもので
ひらがなが多くて1冊は前の前の僕の誕生日の君からの
プレゼントでオリジナル版なんだ憶えているんだ
丸善の店頭に並べられたそれを欲しいなあと思った気持ちを
お祭りの宵かなんかで君は僕の住む町に来ていて
予定にない買い物をさせられたんだ
君に僕があげたものとゆえば思い浮かぶのはみんな
僕の好きなものばかり君が友達を羨ましく思ってしまうのも
思ってみれば当然なのかもしれないなあなんて
センチメンタルな歌を聴きながら僕は弱気になっているけれど
君がよくゆうように僕は僕が好きだからかよく知っている
弱さも欲も怠け心も大事なものも嫌いなことも
もう誰からも好かれたいなんて気持ちは馬鹿馬鹿しいと思う
なくならないけれど大事なものじゃない
どんな雨の日も夜は案外長くて僕が見上げていると雲間に一つ
二つくらいは見えるんだずっと遠くから今着いたばかりの光と
一時踊れるんだ
この前話した蝶の羽ばたきの話もそうだけれど大した知識も
何もなく僕は自慢気に僕の好きなもののことばかり話すだろう
話せばいつでもそればかり話すだろう
肉眼で見えないだろう球状星団は深夜テレビで見たんだけど
夏の木陰で見上げた木漏れ日と瓜二つなんだ僕が思うのは
根拠のないことだとしてもどんなささやかなものもみんな
信じられないくらい大きなものと繋がっている
思えばいつもそんなことばかりなんだ
夜からの星を思うと君に話し掛けている
これからのことはそれしかなくて繰り返し繰り返し繰り返し