プレゼント

君へのプレゼントはみんな

君のおかげで君に贈れたもの

深夜の動画サイトで

「泣けるCM」なんてくくりに

何気なく見始めた長いコマーシャル

 

もし水をあげないと

枯れてしまうようなものなら

ずぼらな僕だから

とっくに枯れてしまっている

 

どんな広さかも暖かさかも分からない

僕の胸のいくつあるのかも分からない

いつかの季節になるといつも咲く

君という花が僕はたぶん

いつまでも好きだろう

 

僕の幸せはだから

君のおかげで咲いた祈りの花束

贈ろうとこの手に持っているだけで

叶っているよ

 

僕もリボン選びなんかに

迷ったり悩んだりきっとし続けるけど

 

君も手渡したり手渡されたり

幸せの色や香りやかすかな音を

その胸に揺らしていますように